九州・山口経済

Biz　九州・山口経済　西鉄バス運転手、VRで安全確認訓練　／福岡

　西日本鉄道は、VR（バーチャルリアリティー）を使ってバス発車前の安全確認徹底を目指す教育・支援ツールを開発した。運転手に繰り返し訓練してもらうことで、車内での乗客の転倒事故減少を目指す。　ツールは、西鉄と東京海上日動火災のグループ会社「東京海上ディーアール（TdR）」（東京）が共同開発した。今後、

Biz　九州・山口経済　TSMC進出で台湾企業と協業　九州の中小70社が意欲　／福岡

　熊本県に進出した半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造（TSMC）のサプライチェーン（供給網）参画を目指し、九州と台湾の半導体関連企業が協業を計画していることが分かった。合弁会社設立や業務提携、共同研究を視野に検討する。九州企業は約70社が意欲を示している。　九州では国内大手企業も含めた半導

経済部ノート

めだまちゃんねる　／福岡

　JR九州が、ユーチューブの公式チャンネルで「めだまちゃんねる」を始めた。記者発表などでは伝わりにくい会社の側面を紹介する。古宮洋二社長も出演する。　鉄道以外にもコンビニや焼き肉店などさまざまな事業を展開するJR九州グループを紹介する。また、古宮社長の考えや人柄を発信することで社員の意識変革を促し、

Biz　九州・山口経済　九電子会社が霧島に地熱発電所　2026年度末の運転開始目指す　／福岡

　九州電力の子会社で、再生可能エネルギー事業を担う九電みらいエナジーは6日、鹿児島県霧島市に地熱発電所「霧島烏帽子岳バイナリー発電所」を建設すると発表した。2026年度末の運転開始を目指し、今年9月に着工する。　同発電所は1990年代から調査が進み、2021年に霧島市に事業計画を提出していた。建設予

Biz　九州・山口経済　半導体戦略専門部会設立　九経連　／福岡

　半導体産業が集積する「シリコンアイランド九州」を推進するため、九州経済連合会は「半導体戦略専門部会」を設立すると発表した。半導体関連企業のほか、研究機関や金融、物流のほか多様な企業をメンバーに迎える。第1回会合を10月にも開催し、九州大学の白谷正治副学長が部会長に就任する予定。　またそれに先立つ7

Biz　九州・山口経済　「みんなの銀行」3周年　FFG傘下デジタル銀　27年度黒字化を視野に　／福岡

　◇口座数100万の大台到達　業績想定下回り苦戦、BaaS事業本格化　ふくおかフィナンシャルグループ（FFG）傘下のデジタル銀行「みんなの銀行」（福岡市）が2021年5月の開業から3年となった。開業以来、当初の想定を下回る業績で苦戦しているが、節目に合わせて記者会見した永吉健一頭取は、主力事業の収益

Biz　九州・山口経済　「博多コネクティッド」5年　博多駅周辺、再開発の動き　事業者、ビルのあり方模索　／福岡

　JR博多駅（福岡市博多区）周辺のオフィスビルで再開発を視野に入れた動きが相次いでいる。駅周辺は、容積率緩和などの特典がある福岡市の再開発促進事業「博多コネクティッド」の対象エリアで、各事業者は、博多コネクティッドの活用も念頭に、ビルのあり方を模索している。【下原知広、竹林静】　博多駅西側で動きがあ

Biz　九州・山口経済　バス運転手さん、制帽なしでもOK　暑さ対策やコスト削減の一環　／福岡

　全国のバス事業者が、路線バスの運転手などの制帽着用を見直す取り組みを進めている。長く続いてきた制帽姿も、厳しさを増す暑さへの対策などを目的に変化している。　福岡県を中心に路線バスの運行などを行う西日本鉄道グループは、これまで義務だった制帽の着用を、夏季期間に当たる6～9月は任意とする。西鉄バス北九

Biz　九州・山口経済　家庭向け、都市部で強化　オール電化に対抗　加藤卓二・西部ガスHD社長インタビュー　／福岡

　西部ガスホールディングスの加藤卓二社長が毎日新聞のインタビューに応じ、家庭向けガス機器の営業強化に取り組む考えを示した。脱炭素を売りにオール電化住宅の攻勢が強まるが、加藤氏は「都市部で互角に戦いたい」と話す。　4月1日付で社長に就任した加藤氏は、これまで家庭向けのガス機器の営業部門を長らく経験して

Biz　九州・山口経済　4月の輸出、過去最高に　九州経済圏貿易概況　／福岡

　門司税関が発表した九州・沖縄と山口県を含めた九州経済圏の貿易概況（速報値）によると、4月の輸出は前年同月比12・2％増の1兆391億円で、4月としては過去最高だった。単月の最高更新は24カ月連続。米国や中国向け自動車などがけん引した。　輸入は3・5％減の8942億円と3カ月ぶりに減少した。石炭や液

Biz　九州・山口経済　事業転換や撤退検討　みんなの銀行、黒字化困難なら　／福岡

　ふくおかフィナンシャルグループ（FFG）は、赤字が続く傘下のデジタル銀行「みんなの銀行」について、黒字が実現できない場合に備えた事業転換や撤退を検討していることを明らかにした。現時点では2027年度黒字達成を目標にしており、グループを挙げたてこ入れを図る。　FFGの五島久社長は5月31日に福岡市内

景気ウオッチ・九州山口

沖縄・熊本・福岡、景況感好調　帝国データバンク福岡支店情報部長　空文郎氏　／福岡

　九州・沖縄の969社が回答した4月の景気動向指数（景気DI）は前月比0・9ポイント減の47・6となり、2カ月ぶりに悪化した。ただ、全国平均を3・5ポイント上回り、15カ月連続で全国10ブロック中1位と好調を維持している。　全国10位内に8県中5県が入った。1位はインバウンド（訪日客）を含む観光需要

Biz　九州・山口経済　西鉄が運営会社設立　来春開業「ONE　FUKUOKA　HOTEL」　／福岡

　◇「コンセプトに沿ったホテルに」　西日本鉄道は、福岡市中央区天神1で2025年春開業予定の再開発ビル内のホテル「ONE　FUKUOKA　HOTEL（ワン・フクオカ・ホテル）」の運営会社を設立した。　運営会社は「Nishitetsu　One　Style（ニシテツ・ワン・スタイル）」で、西鉄の100％

経済部ノート

ニッカと日本酒　／福岡

　先日、ニッカウヰスキー門司工場（北九州市門司区）の日本酒製造を取り上げた記事を書いた。きっかけは、2023年秋に取材した「令和5年酒類鑑評会」（福岡国税局主催）だった。　どの酒造会社が賞を獲得し、逃したのか。出品酒リストに目を通すと、酒好きでなくとも違和感を覚える文言が目に飛び込んだ。「純米酒の部

Biz　九州・山口経済　鉱工業生産指数、3年ぶりに低下　九州・半導体一服で　／福岡

　九州経済産業局が発表した2023年度の九州の鉱工業生産指数速報（20年＝100）は、前年度比1・3％減の107・7となった。高水準で推移していた半導体関連が一服し3年ぶりに低下した。集積回路（IC）の生産額は20・6％増の1兆2020億円で、過去最高だった00年度（1兆3913億円）に迫ったが、数

Biz　九州・山口経済　ワールドHD、半導体人材8000人に拡大　熊本に研修施設開設へ　／福岡

　人材大手のワールドホールディングスは、半導体分野の社員を2026年度までに現状の1・6倍となる8000人規模に拡大する。九州を中心に旺盛な技術者需要に応え、25年度は約1500人の新卒採用を計画。熊本県菊陽町に工場を持つ半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造（TSMC）にも供給し、研修施設を

Biz　九州・山口経済　九州で出力制御拡大　再生エネ、30万世帯1年分が無駄に　天候で左右、進まぬ対策　／福岡

　太陽光などの再生可能エネルギーの発電を一時的に止める「出力制御」が九州で急増している。2023年度の制御電力量は前年度比2・9倍の12億9000万キロワット時だった。平均的な家庭30万世帯の1年分の使用量に匹敵する電気が無駄になった計算だ。再生エネを有効に使おうと、昼間の電気代割引きや蓄電池の整備

Biz　九州・山口経済　イムズ跡地のビル着工　外装に木質パネル、環境配慮　27年開業予定　／福岡

　三菱地所は、福岡市・天神の商業施設「イムズ」跡地の再開発ビルの新築工事を始めた。外装に木質パネルを使用するなどした環境に配慮したランドマークは2026年末の完成、27年の開業を予定する。　ビルは地上21階、地下4階で高さ約91メートル。延べ床面積は約7万4000平方メートルでホテル、オフィス、商業

Biz　九州・山口経済　TOPPANと西鉄、九電が連携　オープンイノベ推進　／福岡

　地域課題解決を実現するため、西日本鉄道、九州電力、TOPPANは、オープンイノベーション推進に向けたコンソーシアム「シンケツゴー！フクオカ」を6月3日に発足させる。3社で連携し、幅広くオープンイノベーションを推進することを目指す。　オープンイノベーションは、企業の壁を越えて研究開発などに取り組むこ

Biz　九州・山口経済　自動手荷物預け機導入　福岡空港国際線3階出発ロビー　／福岡

　福岡空港を運営する福岡国際空港（FIAC）は、国際線旅客ターミナルビル3階の出発ロビーに自動手荷物預け機14台を導入した。5月末までにはチャイナエアラインなど5社の乗客が利用できるようになる見通し。カウンターに並ぶ必要がなくなるため、搭乗時の時間短縮が見込まれる。　14台は出発ロビー中央エリアに設