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2011年4月21日木曜日

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑫~酪酸はHIVを活性化するきっかけのひとつ。今後の研究によりエイズの発症をおさえる可能性も~ | <練馬区 歯科>

落合先生は、「今回の実験で、歯周病菌がつくり出す酪酸が、HIVが活性化するきっかけのひとつであることがわかりました。

歯周病が糖尿病などと関係していることからもわかるように、歯周病は、口の中だけでなく、さまざまな病気と関係しているのです。

今後は、動物を使った実験でも、歯周病菌がつくり出す物質とHIVの活性化の関係を調べていく予定です」と言います。

今回の研究が進めば、ある面でエイズの発症をおさえることにつながる可能性もあります。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑪~実験2の結果:歯周病菌がつくり出した物質のうち、HDACのはたらきをなくすのは、酪酸だけだった~ | <練馬区 歯科>

歯周病菌がつくり出した物質のほとんどは酪酸で、そのほかの酢酸 、プロピオン酸、吉草酸はごく微量でした。

また、酪酸以外の酢酸、プロピオン酸、吉草酸は、HDACのはたらきをなくす物質ではないことがわかっています。

このことから、HIVは歯周病菌がつくり出した物質のうち、酪酸によって活性化することをつきとめました。

こうして、落合先生の考えが正しいことがわかったのです。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑩~実験2:歯周病菌がつくり出す物質を分析する~ | <練馬区 歯科>

さらに、研究グループは、歯周病菌がつくり出す物質を、ガスクロマトグラフィーという方法で分析(ぶんせき)する実験をしました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑨~実験1の結果:歯周病菌がつくり出した物質で、HIVが活性化することがわかった~ | <練馬区 歯科>




歯周病菌(菌体)を加えても抗原はほとんどできませんでしたが、歯周病菌がつくり出した物質を加えると、抗原がたくさんできることがわかりました。




このことから、HIVでは、歯周病菌そのものではなく、歯周病菌がつくり出す物質によって活性化することがわかります。(図2)

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑧~実験1:エイズ発症のきっかけ(HIVの活性化)の一つは、歯周病菌がつくり出す物質ではないか、実験で確かめる~ | <練馬区 歯科>

●1.HIVに感染 した細胞を用意する。

●2.1のHIVに感染 した細胞に対して、
・歯周病菌がつくり出した物質(濃度が低い)を加える。
・歯周病菌がつくり出した物質(濃度が高い)を加える。
・何もしない。
・歯周病菌を加える。
・HIVを活性化させるTNF-αを加える。

●3.HIVが増殖したときにつくられるウイルスのたんぱく質(抗原〈こうげん〉)という物質がどれくらいできているかを調べる。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑦~歯周病菌がつくり出す物質、酪酸に注目した落合先生~ | <練馬区 歯科>

落合先生は、歯周病菌がつくり出す物質のうち、酪酸(らくさん)という物質に注目しました。

酪酸も、トリコスタンチンと同じように、HDACのはたらきをなくすからです。

落合先生は、HIVについてくわしく研究している名古屋市立大学の岡本尚(おかもとたかし)先生や今井健一(いまいけんいち)先生と協力して、酪酸がHDACのはたらきをなくし、エイズが発症するきっかけになるかどうかを確かめる実験をしました。

次の投稿のように、実験1・実験2の2段階で行いました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑥~エイズがいつ、どのように発症するかはわからなかった~ | <練馬区 歯科>


これまで、HIVが、体の中で、いつ、どのようなきっかけで増え出すかは、わかっていませんでした。

しかし、最近の研究で、HIVは、細胞 の中でつくられる、HDAC(ヒストン脱アセチル化酵素 〈こうそ〉)という物質によって増えるのがおさえられていることがわかりました。

HDACのはたらきがなくなってしまうと、HIVが増えるのです(図1)。

HDACのはたらきをなくしてしまう物質として、トリコスタンチンという物質があげられていました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑤~エイズは、HIVが体に入ってから半年~20年後に発症する。~ | <練馬区 歯科>

エイズという病気は、後天性免疫 不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん)とよばれ、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスに感染 (かんせん)することが原因でかかります。

エイズは、人間が、病気のもとになる細菌やウイルスとたたかう免疫というはたらきを弱くしてしまいます。

すると、弱い病気でも症状が重くなり、死んでしまうこともあります。

エイズは、HIVが体に入ってもすぐに症状が現れるわけではありません

半年から20年後にHIVが活性化し、急激(きゅうげき)に増えることによって病気が発症します。今のところ、体の中のHIVをすべて殺す方法はありませんが、HIVが増えるのをおさえる薬はあります。

しかし、この薬には、副作用があるという問題がありました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる④~歯周病とエイズ、結びつけて考える必要があるのではないか~ | <練馬区 歯科>

日本大学歯学部細菌学教室教授の落合邦康(おちあいくにやす)先生は、長年、歯周病の原因となる細菌や、歯周病菌がつくり出す(分泌〈ぶんぴつ〉する)物質が人体にあたえる影響などの研究をしていました。

そうするうち、歯周病菌などが人体にあたえる影響は、歯科の分野の研究だけでなく、医学のほかの分野の研究と結びつけて考える必要があると感じました。研究を進めるうち、落合先生は、エイズが発症(はっしょう)するしくみに興味をもち、歯周病とエイズを結びつけて考えるようになりました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる③~歯周病になると、他の病気につながるおそれもある~ | <歯科 練馬区>

歯周病は、日本人の成人のおよそ8割がかかっているといわれます。

歯周病によって起きる炎症部分でできた物質は、血液 に入り、体のほかの場所に移動します。

そのため、口の中だけでなく、ほかの部分の病気にもつながるおそれがあると言われます。

最近の研究では、歯周病が糖尿病(とうにょうびょう)や動脈 硬化(どうみゃくこうか)などの病気にも悪い影響(えいきょう)をあたえることがわかっています。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる~細菌が引き起こす歯周病~ | <歯医者 練馬区>

■1.わたしたちの口の中には、目 には見えないが、たくさんの種類の細菌がいる。その中には、人間に必要な細菌もいるが、害になる細菌もいる。食べ物の残りかすが、口の中に残っていると、そこに、害になる細菌が増える。

■2.これらの細菌が、いろいろな物質をつくり、それらがやがて歯こうとなる。

■3.歯こうが、歯の表面や、歯と歯ぐきの間などにたまったままにしておくと、歯ぐきのはれや出血などを引き起こす。このような症状を歯肉炎(しにくえん)といい、さらに重くなると、歯周病とよばれる。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる | <歯医者 練馬区>


口の中の細菌が、歯ぐきなどを傷める病気を、歯周病(ししゅうびょう)といいます。
この歯周病の原因となる細菌(さいきん)(写真1)からつくられる物質が、エイズという病気の原因であるウイルス を増殖(ぞうしょく)することがわかりました。
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